クリプトの時代なんて本当にくるの?

こんにちは、次山です。トランプ大統領が「暗号資産準備金」の推進を発表したことを受けて、これまでクリプトに関心が無かった人もメディアでその文字を見る機会が増えたのではないでしょうか。2017年からここに携わるシンクメディアのクリプト愛好家として私の経験を元に将来を予測してみます。

①仮説
②その前にクリプトのおさらい
1.中央管理からの脱却
2.透明性とセキュリティ
3.グローバルでボーダレス
4.個人の権限拡大
5.経済のデジタル化

こんな感じでしょうか。クリプトの時代が来るかもしれないのは「自由・透明性・効率性」を求める人が増えているから。クリプトも価格の乱高下とか規制とか課題はあって、まだ完全には古典通貨を置き換えられない。だから、今は両方が共存してる感じです。そして仮説を元に将来を予想したのが↓です。
③仮説の根拠
さて、やっと本題に戻ってきました。私の経験に基づいて仮説を立ててみましょう。(ざっと平均をとると)私が20人にクリプトとNFTアートの魅力について説明すると、そのうちの1人がこの分野に参加します。これは、参加確率が5%であることを意味します。この確率を、世界がクリプト・NFTアートの可能性を認識する時期を予測するモデルに適用すると、興味深い洞察が得られます。
まず、ロジャースのイノベーション普及曲線などの情報拡散または技術採用モデルの観点から、NFTアート市場の認知が広がるプロセスについて考えてみましょう。このモデルでは、人口は「イノベーター(2.5%)」、「アーリーアダプター(13.5%)」、「アーリーマジョリティ(34%)」、「レイトマジョリティ(34%)」、「ラガード(16%)」に分けられます。私の経験した確率は5%で、イノベーター層をわずかに上回り、アーリーアダプター層に近づいています。これは私が話した20人が、この技術とその文化的重要性を認識する初期段階にある個人を表している可能性があることを示しています。
世界の人口が約80億人であると仮定し、NFTアートやクリプトの可能性に「気づく」には、少なくともアーリーマジョリティ(34%、つまり約27億人)が興味を持つ必要があると定義しましょう。人々が関与する確率が5%であると仮定すると、単純な計算で、この時点で80億×5% = 4億人が興味を持っている可能性があります。しかし、現実世界での採用はランダムな確率だけで決まるわけではなく、情報伝達のスピード、社会的影響力、教育、経済状況などの要因に依存します。
ビットコイン(BTC)を例に挙げると、2009年の誕生から2017年(時価総額が160億ドルに達したとき)まで、限られたコミュニティ内で徐々に普及するまでに8年かかり、その後2017年(←私が参加したのがココ)から2021年にかけてブームが起こり、主流の認知度にまで上り詰めました。NFTの2021年のピークを出発点とすると、2025年までにわずか4年しか経過していません。私の5%の確率に基づくと、毎年5%の新規ユーザーが興味を持ち、この興味が倍増すると仮定すると(実際にはネットワーク効果によってこれが加速される可能性がありますが)、アーリーマジョリティに到達するにはさらに5〜10年かかる可能性があり、世界的に広く認知されるのは2030〜2035年頃になります。
おそらく、この頃には「クリプト」や「NFT」といった難解な概念ではなく、人々が意識せずに所有しているほど自然なタッチポイントで日常に溶け込んでいるでしょう。そして彼らは私がかつて説明したことをすっかり忘れ、私に自慢したり、誘ってきたり、時には見下したりするかもしれません。でもそれでまったく構いません。私のように丁寧に説明する努力と同様に、個人の行動によってこのタイムラインが加速される可能性があります。
もちろん読者の皆さま全員が参加する必要はありません。なぜなら皆さまが好むと好まざるとにかかわらず、クリプトの経済圏は成長しつつあるからです。日本、アメリカ、ユーロ、といった国境で区切られた縦割りの経済圏ではなく、他の経済圏(世界・空間)が”既に”できあがっているのです。私はもうながらくそこに住んでいます。
※皆さまは変な投資詐欺に引っかからないでください。なぜうまくいっている人があなたを勧誘する必要があるのですか?なぜ金融のプロがあなたをお客さんにする必要があるのですか?
Yoshikazu Tsugiyama