感謝人生無常
大家好(ダージャー・ハオ:皆さんこんにちは)〜!デザイナーの新田です。
非中華民国籍者である僕が在台180日が経過したことでその加入申請資格が発生し、
《健保卡(全民健康保険カード)》と呼ばれる
日本の国民健康保険証に相当するカードを取得できたことで、
入境当初から予定していた日本への一時帰国を11月にしてきました。
(明け方から台灣高鐵で桃園空港へ向かう)
2022年10月30日時点では、
「日本政府が認めるワクチンを3回目まで接種していること(もしくはPCR検査での陰性証明書を持っていること)」、
「My SOS(※2022年11月1日に「Visit Japan Web」へ改称)」と呼ばれるAppを利用した
検疫手続きのための事前登録・審査された画面を
出入国する空港で提示することが日本への入国必須条件だったため、
見落としがないか数日前から何度も確認しながら……ついに一時帰国する当日を迎えました。
あんた、日本人やろうもん
未だ以前のような旅行や出迎えする人たちで賑わう空港の姿ではないものの、
入境時のピリピリとした少し怖く寂しい印象 ではなくなり、
免税店や飛行機内では旅行者たちの期待と不安が入り交じる雰囲気の中で
僕自身も少しずつ日本へ飛び立つ実感が沸いていました。
(地元の福岡で眺めた夕陽、父とのお伊勢さんまいり、京都で見つけた小さな秋)
一時帰国の目的は、自身の会社関連の手続き業務のほか、
二千年の歴史を持つ“日本人の心のふるさと”《伊勢神宮》への父と親子二人旅を楽しみ、
母と祖母の元へ台湾での生活を報告することでした。
見慣れた多くの風景や植物、馴染みのある匂いや味、食感の食物などに溢れ、
何かを求め、それがどんなもので、どこにあり(その都度、検索や翻訳をせずに)、
価格は幾らなのかを考えず(貨幣価値を換算せず)に瞬時に理解・表現ができ、
目の前にいる人だけでなく街ですれ違う人や雑踏に紛れる声でさえ
注力して耳を傾けることなく「音」ではなく「言葉」として理解できる場所──、日本。
約8ヶ月ぶりに振れる日本のモノコトに“心安らぐ”かと思っていたのですが……、
僕にとっては そうではありません でした。
どんなに馴染みがあって生活することに苦慮しないとは言え、
どこか 台湾に心半分置いてきたような気持ち で落ち着くことができませんでした。
マンションで懇意にさせていただいている方と久しぶりにお会いしたところ、
「やっぱり日本が良かやろう?」と尋ねられたので素直に自分の気持ちをお伝えすると……
「何でね!あんた、日本人やろうもん」と笑われてしまいました。
海外で観る、初のLIVE会場で
(台湾のアーティストで初めて好きになった、安溥さんのライブ会場)
台湾に住み始めて初となるこの年末、
台湾のアーティストで初めて好きになった 安溥 さんのライブを親友とともに観てきました。
ライブ当日のセットリストや歌詞の意味を全て理解できている訳ではありませんが、
肌で感じる音や光、会場に漂う独特の雰囲気から得られる高揚感はやはり特別です♪
(幾つか好きな楽曲も披露され、それは本当に素敵だったし嬉しかったです!)
そんな中で一人この一年間に起こった諸々を思い返していたら
ステージ上のディスプレイに表示された《感謝人生無常》という文字を目にして……、
思わず涙が溢れました。
年齢を重ねてもなお地に足をつけず
方々へ越しては時間もお金も使い生活する僕が、
生まれ育った「日本」ではなく自分が望み住む「台湾」で
今の自分の生活と心の軸を置き生きる土地で日々起こる全ての変化と
可能性を信じながらチャレンジしていくことを楽しみ、
それを台日の親友たち、シンクメディアの森社長や次山さん、メンバーの皆さん、
そして何より日本の父といった本当に多くの方の笑顔や言葉に支えられていることを改めて感じ、
有り難く幸せな気持ちになっていました(ライブ会場で!:笑)。
感謝人生無常──、うん、良い言葉ですね♪
さて、明日はいよいよ大晦日(今回は台湾で過ごす初めての年越し)です!
来年のJOURNALでも皆さんに台湾や日本の、
そしてシンクメディアの素敵なモノコトをご紹介していきます。
祝大家有一個美好的一年!掰掰〜♪(皆さま、佳い新年をお迎えください!バイバ〜イ♪)