デザイン思考とイノベーションと高級のり弁
こんにちは、アシスタントエンジニアの澤村です。
昨日、シンクメディアの全体ミーティングで、デザイン経営についての話がありました。
社内での理解をもっと深めようと、デザイン経営宣言をもとに、概念から、求められる背景、効果、実践方法についてまで、スタッフ全員での勉強会です。
私自身はデザイン思考の本は以前読んでいましたが、イマイチしっくり来ていなかったのですが、詳しく話を聞くと、「今この時代において何が必要か」ということを改めて考えさせられるものではないか?としみじみ思いました。
現在、昔と違い色々な情報や、商品もクリック一つで色々なバリエーションが手に入るようになりました。映画館に行かなくても映画が観れたり、便利な時代になったものの
果たして、本当に自分がやりたいこと、欲しいものって何だろう?と逆に分からなくなって来た人が多いのでは?と感じます。
先日、近くに小旅行をしに行く為に、駅の構内で駅弁を買おうとして色んな弁当屋を見て回ったのですが、値段が高めの駅弁には、焼肉や豪華な幕の内などがあり
その中で、ある一つのお店に目が止まりました。それは高級のり弁のお店でした。
ガラス越しに、大きなシャケがのっかったお弁当が並んでいて、それをひとつ一つ作るところも見られたので、思わず足が止まりました。そして、これから観光に行って美味しいものを食べるだろうにも関わらず、その美味しそうなお魚の乗ったお弁当に興味を惹かれたのです。
値段も、普通ののり弁よりはずっと高いので、中々普段では買えませんが、これから電車で食べるというハイなテンションもあってか、買ってしまうのです。
かくいう私もまんまと買ってしまいました。(笑)
私はシャケではなく、なんと鯖のり弁でしたが・・
味は思った通り、魚が大きくて、とても美味しかったです。
今の時代、当たり前のものには興味を惹かれないのです。なぜかというと、私自身も何を選んだら良いかわからないからです。他にも沢山の選択肢がありますし
ですので、このお弁当のように大きな美味しいお魚を、どん!と乗っけるという思考が素晴らしいのです。
何を買うか迷っている人を惹きつけるにはどうしたら良いのか?しかも、どこでそれを売ったら良いのか?それこそがイノベーションだと思います。
日本にはまだまだ昔からの良いものがありますし、歴史のある建築物なども沢山あります。新しいものをわざわざ開発しなくても、それらをちょっと工夫して変えれば、売れる商品になる可能性があります。
要は、人々が何を求めているか?はじめにそれありき。そこをしっかりと追及すること。もちろんそれをつくる会社も楽しくつくるということが大事ですが。
リサーチして、実際にやってみて、人々にインパクトを与える。ダメだったら、また根本から原因を探り出す。それこそがデザインシンキングだと思いました。